《記念日》
(刀剣乱舞/後藤藤四郎)
ある日、近侍を務めていた後藤藤四郎は、審神者の部屋に飾られた暦にふと目が止まった。
「なぁ大将。ここの日に印あるんだけど、なんかの記念日か?」
審神者は暦を見て、「あぁ」と頷き、
「その日は誕生日なんだよ、私の」
と続けた。
それは今日から一週間後のことだった。
後藤は驚き、「なら祝おうぜ!」と提案した。
審神者は「いいのに」と笑いながらも嬉しそうだった。
後日開かれた宴は、とても賑やかなものだった。
審神者も刀剣男士からの祝いの言葉に照れながらも笑い、楽しそうに過ごしていた。
後藤はそんな審神者の顔を見ながら、これから先、何年、何十年と同じように祝えるように、この本丸が続くようにと願っていた。
9/11/2024, 11:59:00 AM