その赤い瞳で見つめられると、私は蛇に睨まれた蛙のように動けなくなってしまう。
あなたはただじっと見つめているだけかもしれない。
でも私はその目に射止められて、その場から微動だに出来なくなる。
ルビーのような瞳。
少しツリ目の中にある紅玉。
あなたは私がそうして顔を赤くしているのを見て、ニヤリと笑うのだ。
釣り糸で意のままに操る人形師のように。
もちろん人形は私。
いつか。
いつか動けるようになったら言いたい。
「あなたのことが好きです」と。
今のままじゃ、言葉も紡げずに見つめあうだけで終わってしまうから。
3/28『見つめられると』
3/28/2026, 11:39:54 AM