光頼

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風を感じて
(自◯行為の表現があります)
              「冗談」
ねえおぼえてる?
初めて会った日、昼休みだったよね。
屋上で、目が合ったときのこと。

少し気まずいながらも、君は一生懸命私と話してくれたよね。
あの時、声をかけてくれてすごく嬉しかった。

君は、
僕が夢を見させてあげる、
なんて冗談いったよね。
私が、最近眠れないって言ったら 
じゃあ、いい眠りをつくってあげる
って。
その言葉、ほんっとうにたすけになった。
私が今までこうやって生きてきたのは、そんな
他愛もないかいわのちょっとした一言なんだよ。

君は、顔を真っ赤にして、涙がポロリと出るほど
本気になってくれたよね。
そんなすがたを見て、私も泣き出したよね。
私は弱いから、
貰い泣き
なんて冗談しかつけなくて。
人生やり直したいな。もしやり直すなら、
そこで本心を言い直したかったな。


だからいま 、人生の最期を、君と過ごしたい。
これも冗談かもしれない。
君がいいのでは無く、君しかいないのかも。
今までありがとう、






、、、

あの後、私はどうなった?

飛び降りたはずなのに、飛び降りる前の位置にいる。


あ、そうか。神様がチャンスをくれたのかな。

そしてここで君が来るんだよね。
「え、あー、…あの、今一人で暇なんで、、、こっちで一緒にお話しません?」



そうして、たわいのない会話を続けていくんだよね。
ここで君が泣き出す。
私も出られてないです。


「どうして、あなたもないてるんですかっ、おれが勝手に本気なだけですので、」

「つられなき、、、じゃないんだよね。
もう人生疲れちゃってさ、もう、いきてちゃだめなんだってさっ」
そう話していくうちにも、どんどん涙の池はたまっていく。


「話してくれて、ありがとうございます。
俺、助けになんかなれてないだろうけどいつでも相談乗りますからねっ!」


1度目があっただけでこんなに本気になってくれる君は本当に
優しいね。
「ありがとう。もう、こんな事辞めるね。君はヒーローみたいにかっこいい。」

 


私は、そんな冗談を言って、君が帰ったのを確認すると、
もうゆり残したことは無い。と飛び降りた。

8/9/2025, 3:11:51 PM