私には、愛しい彼も含めて誰にも言えない秘密がある。それは、彼の寝顔がとても可愛いことだ。いつも私より遅く寝て、私より早く起きているので見たことが無かったのだが、ある日、買い物から帰ってきた時にたまたま昼寝していたのだ。
「ただいま〜、アイス買ってきたけど食べ…あっ寝てる」
その日は暑かったので、同じカップアイスを二つ買って帰ってきたのだが、リビングのドアを開けて彼がソファでうたた寝していることに気がついた。何かいい夢を見ているのか、頬を緩ませて眠りについている。いつもかっこいい彼の、可愛い一面を見た私は思わず笑顔になった。
「ふふ、可愛い…」
そう言いながら、私は彼にブランケットをかけて、そっと頭を撫でた。
テーマ「誰にも言えない秘密」
6/5/2024, 10:38:17 AM