いつもは書かない手紙を目の前にして、文字を書き始めるも消して、また書いては消して…
やっと書けた手紙は所々シワができていて、その手紙を君に渡すのはどうも気が進まなかった。
『ね、何書いてるのー?』
自分の背中をトントンと優しく叩かれながら君が質問する。その拍子で手紙にできていたシワがもっとしわくちゃになってしまった。
その手紙を見た君は、不思議そうにしながら手紙を開ける。君が手紙を読み終えるまでの時間がすごく長く感じられた。
君が手紙を読み終えると少しからかうような笑顔で話し始める。
『悩みに悩んで書いてくれた手紙なんでしょ?それだけで幸せ者だなー。』
そして君はいつものお決まりの無邪気な笑顔でこう言う。
『ふふっ笑 ありがとう!』
手紙への想いは、ただ1人の君だけに届けばいい。
~ただ1人の君へ~
1/20/2025, 7:32:15 AM