灯火を囲んで
今日も明け方こう唱える。
春眠 暁を覚えず
処処 啼鳥を聞く
夜来 風雨の声
花落つること知る多少。
これは春が来て
暖かくて寝過ごしてしまったけれど、
耳をすませば小鳥の声が聞こえる。
昨夜の激しい雨音を思い出し、
あの嵐で庭の花はたくさん散っただろうと
ぼんやり思っているということだと
私は多分そう思う。
寝過ごしちゃうところも
ぼんやり思ってそうなところも
私のこの詩の好きなところ。
灯火はそんな
この詩のぼんやりしたところを
表してくれる。
煙はもくもくと
空へ昇っていく様子を見せてくれる。
この時間だけ
この詩と向き合える気がした。
"Good Midnight!"
雨が降ったら
きっと花は落ちてしまう。
それでも春は暖かくて
寝過ごしてしまうものなのです。
11/7/2025, 3:39:34 PM