NoName

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昔からよく寝る子供だった

母親の悲鳴のような怒鳴り声が聞こえたときも
父親の唸り声のような低い返答が聞こえたときも
妹に死ねと叫んでしまったときも

布団は私の安全基地だった

大嫌いな部活の合宿に参加することになったときも
先輩からあからさまな陰口をたたかれたときも
友達の母親から私がいじめをはたらいていると電話があったときも

何も言わずに私を隠してくれた

就職試験の不安と
研究が思うように進まない焦燥感に
涙が止まらない今だって
淡々と私と一緒にいてくれる

布団は誰にでも平等だ
こんなに汚い私にも、静かに寄り添ってくれる

どうか今夜も一緒にいさせて

一人だと、消えちゃいそうだから

3/13/2025, 2:08:31 PM