おとなさま

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また眠れなかった。
闇に飲まれたような暗さと静寂の中でただ、ぼーっとしていた。気が付くとカーテンの隙間から少しの光と暖かさが差し込んで、バイクの音。母親の足音。鳥のさえずり。少しして、飛び立った。
そんな静かな夜明けをまた見届けて、ベッドを降りた。

2/6/2025, 3:16:55 PM