九至 さら

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『子供のように』

最近、私は子供の頃の夢をは見るのでございます。あの頃の私は、おそらく、とても、扱いづらい子供でありました。
母親のことも、先生のことも、クラスメイトのことも、周りの人間全員を敵だと思っていましたから、友達なんて1人もいなかったのでございます。
今思えば、本当の敵は私自身だったのでございましょう。頑張れない私も、醜い私も、素直になれない私も、誰にも好かれない私も、私が愛すべきだったのでございます。
私が嫌いな私自身のことを誰が愛してくれましょうか。
私はこのことに気づくのが大分遅かったのです。
ああ、やっぱり、私は未熟者です。
それでも、私は、そんな未熟者を愛さなくてはならないのです。ええ、そうです、誰かに愛されるためにです。どうしても、私は誰かに愛されたいのでございます。

10/13/2024, 1:58:10 PM