絶望初詩
肺が漆黒に染まる
朝夕暮れ昼でさえ
微動だにしない人を
微細さに屈した私を
僅かな光であった
数秒前貴方を知るまで
浙江省紹興市
酒に酔えども
彷徨いはない
黒龍江省哈爾浜市
彼に酔えども
流離いはない
身が掻き毟られる
身体は熱を失ない
そのまま落ちぶれ
希望も一つもない
黒く潰された絵が
今日まで色のない
唯一の闇だったが
それを私は白くし
真実を見抜けない
起きて陽を浴びて
夜毎に髪を洗って
希望の水を浴びて
苦労を水の泡にしても
私は躊躇いがなかった
自らを生とし
死を理性の崩壊としたことを
寧ろ崩壊すれば良い
優しく導こう
君を絶望へと
彼に靡かせ
君を奪おう
漆黒の扉に
縛られた椅子を
蹴ることもない
そうと知って
そうするのだから
1/5/2024, 8:48:45 AM