「今日も雨か……」
起きて直ぐに窓の外を確認する。
窓ガラスから見た外の景色は少し歪んでいる。
ここ数日間立て続けに雨が続いているのだ。
少々憂鬱なきぶんになりながら布団から抜け出した。
パンが焼けるのを待ちながらコーヒーを淹れる。
少し待っているといい匂いが部屋に広がった。
パンはいい具合に焼けていた。
気分が良くなる。
パンをかじりながら本を読む。
ピンポーン
いよいよクライマックスと言うところでインターホンがなった。
本に栞を挟んで立ち上がる。
「はーい」
「お荷物です」
「ありがとうございます」
荷物を受け取ると宅配便の人は頭を下げて出ていった。
荷物は机の上に置く。
一息ついてコーヒーを飲んだ。
ぬるくなったコーヒーは時間が経った事を伝えているようだった。
時計を見る。
三十分は経過していた。
コーヒーを飲み干し台所に置きに行った。
読みかけの本をカバンに入れて上着を着る。
傘を持って外に出た。
傘をさすと雨の音がよく聞こえる。
妙に気持ちの良い音は音楽を奏でているようだった。
図書館に向かっている途中に次第に勢いが強くなっていた。
図書館についたときには土砂降りになっていた。
平日だからか、雨だからなのかいつもより人は少なかった。
定位置の場所に腰を下ろす。
カバンから読みかけの本を出してしばらく読んでいた。
一時間か二時間くらい経った後図書館を出ることにした。
新しく本を借りて図書館を後にする。
図書館を出ると空には虹がかかっておりいつの間にか雨は止んでいた。
久々に太陽の光を見た気がする。
眩しく感じた。
折角なので散歩をすることにした。
が、気がついてしまった。
私は仕事をしなければいけないのだ。
渋々家に変えることにした。
行くときとは反対に太陽の光が強くなってきた。
家に変えるときには空は晴れ渡り虹もなくなっている。
涼しい風がふいた。
空気を思いっきり吸い込んで自分の頬を叩く。
やる気を出して家に入った。
何処までも続いているような空は私の背中を押してくれた。
ついでに太陽も。
これから数日間はこの天気が続くことを願った。
ー快晴ー
4/13/2024, 10:35:08 AM