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「逆光」

 別れを告げる君の顔が、逆光で見えない。君は本当に私が嫌いになったから別れを切り出したのか、それとも何か別の理由があるのか。君の声に哀しみが滲み出ているように感じたのは、私が都合よく解釈しようとしているだけなのか。
 もう何年も君と一緒に歩いてきたはずなのに、君の気持ちがこれっぽっちもわからない。
 何も言えないまま、私は君の表情を隠す太陽を、眩しさもお構いなしに睨みつけた。

1/24/2026, 3:02:17 PM