他人が記憶を忘却する前に、それを垣間見てしまう男の話
を書こうとして
途中まで書いていたのですが
さっき間違えてスワイプして消してしまいました。
記憶をなんとか思い出そうにも、吐き出すように毎日打ち込んでいたので、全く同じ物は、吐き出したその時にしか出てきません。
悲しい。
昨日、むしゃくしゃしてた気持ちも形にしていたものが消えた と言えば聞こえは良いですけれど、作品として形にしていたものが消えたのはとても悲しく思います。
やる気も消えました。
今日は休みます。
待っていてくださった方がいらっしゃったら、申し訳ないです。
いや、本当、申し訳ないので、せめて自身の記憶の話を最後にしておきましょう。
まだまだ幼い頃の話です。
生い立ちのせいもあり、読み書きができるようになった頃から、自分は死後の世界に憧れのような物を抱いていました。
“死にたい”と言うよりは“その後は有るのか”という興味が強く、ですが、大切な妹を残して死ぬ訳にも行かず…
いえ、どちらかと言うと、死ぬ為の勇気はありませんでした。
屋上から飛び降りたら死ねるだろうか、と下を眺めれば、落ちた瞬間に感じるかも知れない痛みを想像してしまい、足が怯みました。
他にも色々試そうとしましたが…自分が変わっていたのであろう物の考え方のせいもあって、何故自分が死ななければいけないのか、自身のせいではないのに…と思うようになった と言いますか、結局それをループする日々を、未だ続けて現在の自分が居るのですが………。
いやはや。こんな話をするつもりではなかった。
そう、記憶。記憶についてです。
その、あれやこれやを試していたと同時に、憧れを抱いていたものに対し、色んな書物を読み、自身の知識にしていくにつれ、ひとつ、神様と呼ぶ存在が居たとするなら、の仮説を考えるようになりました。
ただ、何処ぞの宗教のように、助けてくれるような、そんな夢みたいな存在ではなく、ただそこに居る人間と同じ、産まれた存在として考えました。
だが、その神様すら、さらに誰かから産まれたとして、その存在の、更に宇宙よりも遥か彼方に………………………
なんて、図式みたいな物を、授業中にノートの端にメモしていた時の話です。
突然、全ての音が掻き消える程の強い耳鳴りが突き抜け、頭を打ちつけるように響きました。
思わず耳を塞ぎ、体を縮こまらせ、過ぎるのを待ちました。
終わった時には、頭がまだぼうっとしていました。
自分はさっきまで何をしていたのだっけ…
そこで、ハッとするように思い出し、自分の走り書きのメモを見たのですが、思考の方が先をいっていたのか、考えた筈の部分までのメモが途中で止まっていました。
必死に、思い出そうとしましたが、ふと思ったのです。
先程の耳鳴りは、警告だったのではないか と。
瞬間、酷い冷や汗で、体が震えて仕方がありませんでした。
ただ、それだけの話なのですが。
あれから幾度と、あの時の考えを思い出そうとしても、思考は空白のように何も考えられなくなりました。
深く考えようとすれば、また少しばかり耳鳴りがし始め、止めざるを得なくなるのです。
ただ、それだけ。
それだけの話です。
忘れられない記憶の話。
3/26/2025, 12:29:06 AM