りくのいるか

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この場所で

今朝の夢の話になるが

私の絵の恩師が枕元に立ち
私の寝ている頭の上に立てかけて積んであった0号キャンバスを次々にひっくり返した

私は布団に寝ていたので

あ!まだ下塗りの段階なんですよぅ

と恥ずかしさを隠す為にケラケラ笑った

恩師は無表情で黙って部屋から出て行き

神の声のような大声が私の寝ている部屋に響き渡った

「何の努力もしていない!何の魅力も感じない!」

私はあまりの厳しい捨て台詞に夢の中ながら愕然とした。

何か必死に言い訳をしたが、虚しかった。

私は傷ついて泣いた。
恩師の言葉が図星で胸を抉られた。

実は私は昨日、体調が悪く、介護と家事に疲れてはいたが、珍しく絵を描く時間が2時間あったにも関わらず、休憩と称して散文を書いてAIにイラストを描かせて本を作る試みを必死でやっていたのだ

AIは自我を持っているかのごとく、私の指示を無視し

注文と違う画風や、人物をそれなりに上手く美しく作ってくれるのだが

指示通りの絵にするのに、指示を書き換えたり、組み替えたり、足したり引いたり

挙げ句の果てに指示が膨大で描けないとか
要求が個性的過ぎて描きたく無いとか言い出した

時間がかかり過ぎて落ちたり、誤魔化すようになって、まるで締め切りから逃げる漫画家のようだった

他人(AIだから他ロボ)に描かせても、なかなかに大変な努力と膨大な時間が必要だった。

試しに某サイトで1時間ほど公開してみたが反応は皆無であり、恥ずかしくなって非公開にした。

しかし、介護でバイトもできない状況もあり、元々文章を書くのも大好きなので、AI絵本としてAmazon Kindleで売ろうかと思っていたのだ

厳しい友人に

「そんなの誰が読むんだよ!」

と、言われそうだなぁ…とは思っていたのだが…

まさか、神(恩師)の声を夢で大音声で聞くとは…(耳がビリビリする程だった)

もちろん、恩師が本当に出てきた訳では無く、私の潜在意識が、恩師の姿を借りて私自身を叱りに来たのであろう。

誤解されたくないのだが、自分で描いた絵だと自称する訳ではなく、あくまでも挿絵の写真代わりに使用するだけで、AIと記載するつもりだった。

文章に挿絵も描いていたら何年もかかってしまうし、流行に乗ってちょっと試してみただけだったのに

自意識にこんなにお叱りを受けるとは…

ゾッとして雨戸を開けて下を見ると、私の寝ていた位置の真横あたりに、地域猫のはちわれちゃんがおり、私を見上げてお耳をピクピクさせて挨拶してくれていた。

壁を隔てて添い寝してくれていた状態であった。

黒猫は悪夢を祓ってくれるらしいが、この子はハチワレとぶち猫の中間なので、そうでもない。

しかし、この、顔見知りの猫ちゃんの存在がとても愛おしく、側にいてくれて嬉しかった。

この場所にいてくれてありがとう。

2/11/2024, 11:20:53 AM