案山子のあぶく

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◎鐘の音

菅原道真が京の都の方角を眺めながら
梅の木を想う。

「とうとう左遷されてしまった。私の栄光もここまでか……あぁ、梅の花よ。春の風が吹いたなら、香りを送っておくれ。そして、私がいなくなったからといって、春を忘れずに咲くのだよ。」

その夜、梅の木が飛来し大地を震わせ、
遠くで鐘の音が鳴り響いた。

”擬音”精舎の鐘の声とはこのことか。

「ドッ「ゴォ〜ン」」

8/5/2024, 12:20:16 PM