郡司

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言葉はいらない。ただ……

ある程度以上の年月を生きているうちには、どんな言葉も当てはめられないような気がしてしまう物事を経験することもある。

どんな言葉も野暮に感じられてしまうようなことも、無いでは無い。言葉を充てることなく、ただ「行間を見る」ような「体験の仕方」が、最も多くを受け取れることもある。

それは大切なときだ。言葉という形を介さないで、ただ深く広い大切な何かに、自分の心を開いているときだ。

ただ、そのようなものを何とか正確に、言葉に組み上げようとする試みには大いに意味深さがあると思う。それはまさに「突破」しようとする指向性の動きであり、「更なる理解へのインデックス」を生み出すから。

生きる根幹で起こることに言葉の理屈はいらない。ただ、その事象の核心や全体の奥に見えたものを言葉にすることができれば、その「概念のフレーム」はたくさんの人が共有可能な「間口」になる。

8/29/2024, 1:38:06 PM