「ロコのこの世界に来て良かったなって思う事はなんですか?」
「……そんなこと聞いてどうするの」
「あ、いや、特に深い意味があるわけでは無いんですが……」
つい聞いてしまった。少し強めに感じる相槌に萎縮してしまう。
・・
私とロコか同じと知って、つい気になったこと。
「……まず、お母様がいた事」
「…!」
「あと、比較的魔力量に恵まれてたこと」
ロコはぽつぽつと、私の質問に答え始めてくれた。
「それと、家を出て旅に出た後、ライトやあなた達と出会えたこと。……前は友達なんて………」
「…そうなんですか」
その先に言葉は紡がれなかったが、それ以上追求する気にもなれずただ小さく相槌を打った。
「……あなたはどうなの」
「え?……私は、」
・・・・
「私と同じ、なんでしょ」
「………………………はい」
突然の返してに驚いてしまったが、ロコの言葉を聞き確信した気がした。
(ああ、本当に)
・・
「わたしとあなたは、同じなんですね」
ーわたしとあなたー
リース・リリィーナ
11/7/2023, 10:46:50 AM