瑞希

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入道雲のような雲は、よく見かける。
それが本当に入道雲かは分からないけれど、上に向かって伸びている雲は何度か見た事がある気がする。
正直なところ、アレが入道雲だ!と言える自信は無い。
そこで、雷雨繋がりの話をしようと思う。

数年前、私の住んでいる地域でゲリラ雷雨が多い月があった。外で遊んでいたらしい同級生たちは、次の日に「遊んでいたら突然降られた」とガッカリしていた。

灰色の雲は1つもない、爽やかな青空の広がる日。
まさに青天の霹靂だった。稲光も無く、唐突に響く轟音。
当時家に居た私は、思わず窓に近づいた。
しばらく待っても何も起こらず、窓から踵を返してテレビでも見ようかと思っていた時、ザーという雨の音がした。

偏頭痛の症状も、ゲリラ雷雨だとあまり起こらない。
無論、ゲリラ雷雨だと症状がゼロというわけではないが、普通に雨が降っている時よりは全然マシだった。

空から滝のように降ってくる雨粒を窓越しに見つめたあとで、見える範囲の空を見上げる。そこには、何事も無いように青空が広がっていた。
『狐の嫁入り』とも呼ばれるこの事象が、昔から好きだった。ドンヨリした雲ではなく、明るい空や雲から落ちてくる雫が、私の目には綺麗に映ったからだ。

今年も、1回くらいは見られるだろうか。

6/29/2024, 11:43:40 PM