#突然の君の訪問
「…い、、お〜い、お〜〜い!」
少し遅い朝飯のあと、
腹がいっぱいになって横になっていたら、
そのまま寝てしまったようだ。
もう随分と会っていない息子の声を聞いた気がした。
ぼーっとしたまま体を起こす。
"ああ?今のは夢か?あいつがいるはずないもんなぁ"
またパタリと横になる。
「お〜い、父さん!お〜いお〜い!」
………
………………
"間違いない!あの声は息子だ!"
今度は確信して飛び起きる。
「お〜!俺はここだぁ!!」
ピンポーン。
「はい、、あら!まぁ、随分久しぶりだこと!元気にしてた?」
「急にごめんねぇ。近くまできたもんだから、寄ってみたの。この辺すっかり変わっちゃってさぁ!
道に迷っちゃって(笑)
も〜電話すれば良かったんだけど、チョコがいきなりワンワン吠えてぐいぐい引っ張るもんだから〜」
「あら、そうだったの!最近は滅多に吠えなくなったクロが急に遠吠え始めたから、なんだろうねって話してたところだったのよ〜。案内してたのかしら。さ、上がって」
「わ〜、クロちゃん久しぶりね!白っぽくなったねぇ。ね、チョコ、お父さんだよ、分かる?」
「おぉチョコ、よく来たな、元気だったか?」
「父さん久しぶり!僕はね、元気だよ!父さん、クロじゃなくてシロになってるじゃん!」
「はは、昔は真っ黒だったのになぁ。」
「こんなに楽しそうなクロ久しぶりに見たわ。最近は歳のせいか…寝てばかりだったんだけど、なんだか元気でたみたい。チョコありがとね、また来てね」
「じゃあな、チョコ、またな!」
「父さん、またね!次は、昔一緒に遊んだ公園行きたいなぁ!」
"ふあ〜〜!子供だったチョコがあんなにデカくなってなぁ。。。公園かぁ、……よっしゃ"
「お〜い、飼い主ぃ、久しぶりに散歩でも行こうぜぇ!」
ころあね.
8/28/2024, 2:22:05 PM