crew10

Open App

吹いた煙草の煙の中に
一番近い記憶が蘇る
煙は、魔法のランプからそっと縦に伸びるように天上へ上がっていく

それから、僕は不思議なたびに出た。心のざわめきとともに空には大きな虹が射していた。色んな人達が僕をよぎっていき
声を掛けていく。
厳しい声も、優しい声も、叱咤激励
味わった。

忘れ去られていく自分と
もがいて、木の枝になる僕。
彼は綺麗すぎて、目の前に現れると
心臓がバクバクして息が止まりそうだった

・・・一度・・止まったかもしれない
そしてまた、煙草を吹かす
生きていくことはドラマチックだ。
世界は広い

と、大抵このタイミングでくしゃみが出る。心のざわめきは無いに等しい
大きな大きな夢を見させてもらった僕はラッキーだった。
終わった今、優しさがほんのり顔を上げる。みんなが笑顔を見れてホッとし

優しくないと、嫌われるこわさを知る

一瞬、泣きかけてやめた。
ちゃんと人の幸せを、黙って見守れる
自分がいた
この先のドラマはわからない
心がざわつきを、そっとなだめて
おだやかに、一日をしめた

3/15/2025, 4:37:30 PM