「愛する、それ故に」人は賢明になり、愚かにもなる。強くなり、弱くもなる。恐れるものなどなくなる一方で、臆病にもなる。凪のような穏やかさで己を律することを覚えるが、時に嵐のような激情を持て余す。癒しと痛みを往き来する。喜びであり、苦しみでもある。正と負と、光と影と。二律背反に晒されながら、今日も人は愛を彷徨う。惑いながら、愛を育てる。その姿こそまさに人というものを体現しているようで。愛する、それ故に人は人であるのかもしれない。
10/8/2025, 1:21:12 PM