渚雅

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そこは閉ざされた世界で 小さくて閉鎖的,部外者の侵入を拒む未完成で不完全かつ出来上がった空間だった。


まだ幼かった私にとって"学校"という名の牢獄は1日の半分を過ごす場所。けれど,牢獄の名に反して無法地帯なそこは気にくわないものを排除するために 囚人たちが結束して私を虐げる。

彼らにとって私はいらない それどころか害を及ぼす異物であったのだと思う。そこには特別な意味などありもしない。ただ単純に外から侵入した何かを許容できるように仕組まれていなかったから。

だから私は いないもの であった。




『どうして』

そう 何度問うたか。


『ごめんなさい』

魔法の言葉も無意味で。




「離れてても友達」

ねぇ いまさら。あなたの言葉なんか信じられないよ。きっと一生。








テーマ ; «忘れたくても忘れられない»

10/18/2023, 9:45:50 AM