『空模様』うだるような暑さセミの鳴き声揺れる向日葵木漏れ日の中で、あなたとアイスをかじりながらはしゃぎあったのは、いつのことだっけ。今年も夏がやってきた。私はあの日と同じ道を一人で歩く。「__ここ、置いとくね」掠れる声でつぶやいて、遮断機の下りる踏切に花束を置いた。真っ青な空模様の下、涙を手で拭い走った。__ばいばい、来年の夏にまた来るから。
8/20/2024, 1:33:12 AM