「ようやく手に入ったよ」ジャックは紙きれを握りしめ、興奮冷めやらぬと、息急き切って、走って来た。私は庭仕事の手を止め振り返った。「何が手に入ったて?」ジャックは榛色の目をキラキラさせいる。「何て、飛行船の乗船券だ。見てみろ、君のも、あるぞ」そう言って私に1枚の紙切れを寄こした。(続)
5/14/2023, 10:38:56 AM