_*みゅら*_

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☏『 そうなんだ!(笑)』
☏『 そうそう(笑)それでさぁ〜(笑)』
☏『 うん(笑)』
☏『 僕達この関係やめない?』
☏『 ……は……?』

私は男友達の蓮と暇だからという理由で電話をしていた。私は元々男達とは話すのが苦手な方だが何故か蓮とは話せる方だった。だが、たった今あの蓮が私に"僕達この関係やめない?"と言ってきたのだ。私は理解が追いつかなかった。この関係をやめない?と言われたのだから。信じていたのに。私にとって大切な人なのに。

☏『 ど、どういう事?…』
☏『 縁を切るの。』
☏『 な、何でよ』
☏『 飽きたから。目障り。』
☏『 ……。』
☏『 ていうか…君僕の家来た時にあげた"ネックレス"他の子にあげたんでしょ?』
☏『 は…?あげてないけど?証拠は?』
☏『 その子に聞いたよ?見せてもらったけど僕があげたやつなんだけど。見損なった。』
☏『 それは…姉さんに…』
☏『 言い訳したって…本当に最低だね』

そう言って切れた電話。静かな部屋には"怒り"と"悲しみと"と"悔しさ"だけになっていた。何もしていないのに。「見損なった」とか「最低」とか。此方の台詞だよ。と思いながらも昨日買った缶ビールを開け一気飲みした。
暫くすると私は寝ていたらしく、何時の間にか涙が出ていた。そうだ。夢を見たんだ。蓮が目の前で死ぬ夢を。縁なんて切ったのに。如何して"涙"が出るのだろう。死んだから?守れなかったから?それとも…嫌いになった人が死んでくれたから?いくら考えても分からなかった。

私は自分の部屋に戻ると蓮から貰ったネックレスを壊し、捨てた。如何してだろう。私の唯一の"大切な物なのに"。壊す理由なんて無いのに。涙が止まらなかった。

私は蓮と連絡先を交換していた為、蓮に『 死ぬから。(笑)良かったね。嫌いな人が死んで。幸せにね。』と送り、ちょっと遠い川に行った。すると蓮が『 何言ってんだよ!』と言いながら来た。何でよ。と思いながら『 さぁ?何ででしょうね?クズ男さん(笑)』と冷たく言い返す。暫くして蓮が『 心中しようか』と言い私は『 たまにはいい事言うじゃん(笑)』と許可し一緒に川へ飛び込んだ。


そして私達はもう1つの大切なもの。それは"命"。命を"亡"くしたんだ。

物を"無"くすと命を亡くす(落す)のは訳が違うもんね。

お題 ˚*.꒰ 大切なもの ꒱.*˚

4/2/2023, 11:23:44 AM