Yushiki

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『未来』


眼前に伸びる果てしなく続く道のりが、あまりにも遠すぎて座り込んでしまった。

もう歩けない。もう立てない。

進む目的もよく分からないのに、歩き続ける意味なんてあるんだろうか。

もう休みたい。蹲ってしまいたい。

どのくらいそのままぼうっとしていただろうか。
いつの間にか涙が頬を伝っている。

視界の先が滲んでも、道は変わらずそこにある。

道の果てが見えなくて、何度も打ちのめされるばかりだけれど。

決してこの道は僕の前からは消えない。
僕が歩き続ける限り、僕を見放さない唯一のもの。

僕は再び立ち上がり、歩き出していた。



6/17/2024, 10:17:17 PM