君とは違う人

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アロマキャンドルが置かれた小さなテーブルに皿を置く
キッチンでスープが煮込み終わるのを待つ

今は17時25分

バケットを切り、サラダを盛りつける
もうすぐできるムニエルを横目にメッセージを見る

彼女は18:00には来るらしい

作っておいたローストビーフを皿に分け
空いたフライパンで特製ソースを完成させる

今は17時45分

デザートが冷蔵庫にあることを確認して
鏡の前で髪と服を整える

17時53分、インターフォンがなった

照明を暗くしてキャンドルに火をつける
ポケットに小さなプレゼントを入れて扉を開ける

「寒かったでしょ、早く中に入って」

入れたばかりのハーブティーを手渡し
二人が席につく

楽しい食事も終わりが近づいてくる

彼女の好きなチーズケーキをテーブルに置き
美味しそうに食べる君をみる

時計を見るともうすぐ20時になるところだった

食後のコーヒーを手渡して
緊張しながら君の前で膝をついた

「君に大切な話があるんだ」

真剣な眼差しでポケットから指輪を取り出す
キャンドルの灯火は幸せな影を映し出していた

11/19/2023, 2:20:22 PM