NoName

Open App

 夜景と言われてビルばかりが浮かぶ脳裏にすり替わったから、蛙の鳴く夜道を携帯もなしに歩く退屈にはもう耐えれないかな。あのころ、水辺にはさ、蛍が飛んでいるところがあったよね。
 光が敷き詰められた碁盤の中にはあまさず人間がいるんだね。勤勉は美しい。でも苦しみはそんなに好きじゃない。だから缶コーヒーがまだ飲めない。午後の紅茶が好き。

9/19/2024, 3:16:51 PM