霜月はつか

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 学校につき、私の机を見るとたくさんの悪口。

 ○ね
 きえろ
 帰れ
 来んな
 キモい
 汚い

 たくさんの言葉が私の机に書かれている。

「うーわっ今日も来たんだけどw!」
 いじめの主犯のクラスメイトが話す。
「…」

 その日の放課後、私は一人残りネームペンを持って、いじめっ子の机の前にやってきた。
 さて、何を書いてやろう。
 そう思い、ネームペンを机につけようとした。



 なぜか書けない。
 あれ、?
「なんで…」
 私は、考えればいくらでも出てくるいじめっ子の悪口を書くことができなかった。

 次の日、いつもどおり机には悪口。
 クスクスと笑う甲高い声。
 すごいな。どうして書けるんだろう。



 私には、こんな人間とは言えないような行動ができなかった。

2/7/2024, 10:18:09 AM