待ってて。
早朝。
僕はリュックサックを背負って歩く。
徒歩で通勤している。
途中、お弁当を買いにス−パ−に立ち寄った。
突然の、ニャー、ニャーという猫の鳴き声が駐車場から響いてきた。
猫はガリガリな痩せ細り、傷だらけだ。
どうやら、縄張り争いに負けてここに辿り着いたのだろう。
僕はス−パ−で弁当と鮭を買い、鮭を猫にあげた。
猫は鮭にがっついた。
「君は行く当てがないのか…。可哀想に…。今から仕事があるからここで待ってて、そしたら、病院に連れててやるから…」
僕は足早に職場へ向かった。
夕方。
仕事が終わりス−パ−の駐車場に戻った。
猫の姿を探すが見当たらない。
どこかに行ってしまったのか…。
待っててっと言ったのに…。
僕は諦められず、しやがんで駐車している車の下を覗いた。
すると、猫はタイヤの裏側に隠れていた。
「なんだ、そんなところにいたのか」
僕はほっとした。
猫の隙をみて首根っこを掴み、リュックサックに入れた。
呆気なく捕まえる事が出来た。
それほど衰弱していたのだ。
一ヶ月後、猫は元気になり去勢手術を終えた。
そして猫は僕の家族になった。
野良猫として、平均寿命3〜5歳の過酷で自由な生活がいいのか?
それとも、家猫として、食と住居と医療が保証された安全で不自由な生活がいいのか?
その猫に聞いてみないと分からない。
2/14/2026, 9:08:56 AM