わたゆめ

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冬晴れ

冬晴れの2月に私の挑戦があった。
通っているジムは毎週木曜日にエアロビ教室が開催される。
1ヶ月に4回のレッスンがあって、その4回の中で1つの振り付けを少しずつ難易度を上げてマスターしていくプログラムである。

私は1月の4週目にたまたまそのエアロビ教室に行った。
ひどかった。
4週目ということは、一番難易度の高い振り付けである。1週目から3週目まで全く参加していない私についていけるはずがなかった。
みんながくるりんと後ろに回れば、私は右まわりなのか左回りなのか分からずに立ち呆ける始末だった。

同じく私と同じように立ち止まってしまう人たちは開始10分も経てば諦めてスタジオを出ていった。
私もみんなに付いていけずに恥ずかしかったのだが、一番うしろの端っこだったのでまわりの人にぶつかって迷惑をかけることもない。
途中で諦めて抜けてしまうのは悔しかったので、恥を忍んで最後まで足の動きだけでも、、、と必死に食らいついていった。

終わったあとにインストラクターの先生に声をかけられた。
「頑張ったね。」と拍手を受けた。
よく最後まで参加したね、という称賛だと受け取った。
「難しかったです。」と控えめに答えれば
「難しかったよね。」と同情された。
私はこの言葉を4週目にいきなり参加したんだから仕方がないよ、とい意味に受け取った。

単純な私は『1週目から参加すれば、きっとできるよ。』という励ましに受け取り、2月はこのインストラクターに褒められたい!と1週目から参加する決意をした。

さて、2月も最終日。

私はやり遂げたのだ。
毎週、木曜日にエアロビ教室に通った。
どんなに残業が長引いてもエアロビ教室に間に合うように仕事を調整したのだ。

1週目は思った通りで、完成形のための基本のステップを教わる回だった。2週目からは1週目に習った基本ステップに少しづつ複雑なステップが追加されていく形でレベルアップしていった。
1週目に参加することが鍵だったのだ。

私のジム歴はこのときちょうど1年なのだが、振り返れば1年前は参加できないプログラムが多かった。というのも運動が苦手な私には難しいプログラムが多かったのだ。
特にズンバとエアロビは参加したくないと思うくらいに燦然な有り様だった。
この2つは基本的にインストラクターの解説はなく、見て真似するプログラムだった。
普段やることのない足の動きなので、頭で理解しても体が付いてこないで苦労した。とはいえ、最初は参加しないようにしていても本来の負けず嫌いで冒険家な私は懲りずにその難しいプログラムに参加しても慣れようと努めた。
ズンバは3ヶ月かかった。
エアロビは半年かかった。

苦手なことでもめげずに続ければいつかは出来るようになる。これを私は生徒に体験的に語れる。

ズンバもエアロビも細々と続けるうちに体が自然と動きを覚えて付いていけるようになった。

ということで、今回のインストラクターのエアロビは格別に難しいプログラムだったが、1週目は1年間の経験のおかげで何とか基本のステップについていけた。
問題は2週目だと思った。
1週目は何とかついていけたが、ここに複雑な振り付けが追加されたら無理かもしれない。

ということで、1週目のあとに私は復習を開始した。
場所は印刷室だ。
資料がすり上がる2・3分を使って、基本のステップを確認した。やっぱり覚えているのは7割りくらいで、そのうち半分はレッスン中も朧気に付いていけていただけだったので実際は半分程度しか復習出来なかった。

けれども、やっぱり復習は偉大な作業で、2週目の始めに1週目のステップを確認する際に復習では朧気で出来なかったことがあら不思議、できるようになってしまうのだ。
やっぱり復習のときに脳みそが求めていたステップを目の前でインストラクターがキレイに見せてくれると脳みそが喜んで水を吸うように吸収するようだった。
こんなことが3週目も続いた。

出来なかったことを復習でもできず、でも次の週に見せてくれたときには自然とできるようになっているのだ。
やっぱり、できないことを出来ないと自覚することが大切なのだ。

ということで、一昨日に4週目を迎えた。
楽しすぎた。
複雑なステップを音楽に合わせて踊る自分に笑みがこぼれてしまった。
楽しすぎた。
難しいことが出来るようになる喜び。

エアロビまたしたい。
2月の冬晴れの挑戦だった。

1/5/2026, 11:59:25 AM