濃霧

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夢見る少女のように

月の欠片をすくう指先
誰にも見えぬ鏡を撫でる

星が語る秘密の歌を
胸の奥でそっと編みあげて

影と光のあいだに
揺れるまなざし、夜の花

森の奥で時計が泣き
時間は逆さに流れ出す

夢見る少女のように
名前を持たぬ鳥を追う

彼女の瞳には世界が映る
けれど、その世界は誰のもの?

沈黙は言葉より深く
笑みは涙より真実を隠す

ひとひらの幻想が
現(うつつ)を染めて消えていく

夢見る少女のように
ただひとつの問いを抱えて

「私は、だれ?」

6/7/2025, 3:27:28 PM