突然の君の訪問。
毎日、夜の8時になると、闇に隠れるようにして黒猫が僕の部屋にやって来る。遅く帰ってきた僕の夕飯のおこぼれをもらいにくるのだ。
ところが、どういう訳か、夜中の12時に突然の訪問があった。猫らしく、目だけが光っていて、怖かった。
部屋の電気を明るくして、訪問の理由がやっと分かった。口に黒の子猫を咥えている。かなり弱っていたがまだ生きていて、どうにかしてくれるだろう僕の元へ連れてきたのだ。
後日、子猫はすぐに病院に連れて行き、元気になるまで世話をした。その間ずっと側にいた黒猫は子猫と一緒に僕の家族になって、今では夜の8時、遅めの家族団欒が普通になった。
8/28/2023, 1:10:38 PM