27(ツナ)

Open App

この場所で

中学生の頃、約束した。
「7年後の今日、この場所でまた会おう。」と。
15歳だった私ももう22歳。
あの頃とはだいぶ変わってしまっただろうか?
来るか来ないかわからない不安でいっぱい。
気を紛らわそうと私はブランコに揺られていた。

ザッザッと背後から誰かが近づく音がして咄嗟に振り向くと、約束通り彼は来てくれた。
中学の頃よりもだいぶ背が伸びて、面影はあるが顔つきも大人っぽくなって余計にドキドキする。
「…ひっ久しぶり。」
「ん。お久しぶり。…見ない間にすごく綺麗になったね。約束、守ってくれてありがとう。」
「来ないんじゃないかと思った〜…そっちこそ、こんな小さかったのに大きくなっちゃって。」
再会できて死ぬほど嬉しいのに、この気持ちをどうすれば良いかわからなくて、ぶっきらぼうな態度になる。

彼はあの頃と変わらない笑顔で真っ直ぐ私を見つめてくれる。
どうしようもなくて、泣きそうで、嬉しくて、行き場のない感情をぶつけるように彼に思い切り抱きつくと彼はしっかり私を抱きしめ返してくれた。
「…俺の身勝手な都合で長い間、待たせてごめん。今日この場所に来るのが待ち遠しくて仕方なかった。あの時の返事をさせて欲しいです。」
半泣きの崩れた顔のまま彼の言葉に耳を傾ける。
「俺も貴女が好きです。愛してます。俺の恋人になってください。」
ずっとずっとずっと聞きたかった言葉。
堰き止められない大粒の涙がぼたぼたこぼれ落ちていく。声も出せなくて私はただ彼の返事に何度も何度も頷いた。

2/11/2026, 1:34:35 PM