君と見た景色
「あのさ。さくら、見に行かない」
「うん。5年ぶりくらいだね。一緒に桜を見に行くの。うふふ。楽しみだな。」
そう。5年前に桜を見に行く約束をした。でも、約束は守られなかった。約束を破ったのは私だ。
あの時、別の友達から聞いた。君が私のこと「嫌いだ。」と言っていたと。でも、それは嘘だった。すぐに気がつく嘘なのに、嘘を信じてしまった。それからは、話すことが、そして会うことが無くなった。
あれから5年。高校の入学式で久しぶりに会った君は、変わらずに私に笑顔を向けてくれた。釣られて私も微笑む。
新たな約束の日。
少し散り始めた桜を2人で眺めながら、お弁当を食べる。お母さんも君と出かけると言ったら、嬉しそうにお弁当を2人分作ってくれた。
「あのさ。なんか。ごめんね。」
「いいよ。私もごめん。もっと早く話せば良かったね。」
「悪いのは私。でも、桜を見に来れて良かった。ありがとう。」
久しぶりに君と見た景色は、ずっとずっと忘れない。
これからは春には桜を、夏には花火、秋には紅葉、そして冬には雪を見に行こう。最高の思い出をたくさん作ろう。
そして、10年後も仲良くしていたいな。
これからはよろしくね。
3/21/2025, 6:43:12 PM