愛花

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あなたは誰なの?
真っ白な
夢の中で出逢った
ひとりの少女

その少女は
あどけなく
まだ
小学生くらいだと思われる

ねえ
おねえちゃんって誰?

わたしは
わたしの夢の中で
偶然にあなたに逢えた大人

わたしのこと
おねえちゃんと呼んでくれる

おねえちゃん
わたしと遊ぼう?と
ニコニコしながら
わたしの手を掴みながら
走る少女

鬼ごっこがいい?
かくれんぼがいい?
かけっこがいい?
わたし
体力に自信あるから
おねえちゃんに負けない

少女の遊びたい要望もあり
わたしは
すべて
少女の言う通りに遊んだ

わたしは
まるで
童心に戻ったかのような
気持ちになりながら
少女と無我夢中で遊んだ

わたしの体力が
もう限界に近いということで
疲れてしまったために
休憩することにした

おねえちゃん
絵本読んで?と言われ
少女は一冊の絵本を取り出した

わたしは
少女から絵本を受け取ると
ふと何かを感じた

それは
この絵本は
わたしが一番
大好きな絵本だった

この絵本わたし
大好きなんだよ
何回も読んでも
一番大好きと話し
わたしも少女に
この絵本が一番大好きと伝えた

おねえちゃんも
この絵本大好きなんだね
わたしと一緒だねって
わたしと少女は
笑顔でお互いに話をしている

そこで
わたしが少女に
絵本を読むことにした

絵本が読み終わって
わたしと少女は
やっぱり
大好きと言いながら
絵本の内容で
どの部分が好きなのとか
色々と話しが盛り上がっていた

そろそろ
わたしの夢が覚めてしまう時間
少女とお別れの時間

おねえちゃん
もう終わりなの?
もう逢えなくなっちゃうの?
わたし悲しい
少女は
わたしとの別れに
泣いてしまった

大丈夫
また
いつか逢えるからと言い残しながら
わたしは夢から覚めた

わたしは目が覚めて
何か違和感を感じた

そこには
わたしと少女が
大好きな絵本がある

どうしてあるのだろう?

絵本のタイトルの下の所に
わたしの名前が書いてあった
もうあまり見にくいけど
薄く確かに
わたしの名前が書いてあった

まさか
あの夢の中の少女は
幼い頃のわたしだった















2/19/2025, 9:45:35 PM