friends
眠れないでいる朝四時って、
なんでこんなに気持ちが悪いんだろう。
心も頭も重くて吐きそうなのに脳だけ回って嫌になる。
寝ぼけているのに眠れないでいる脳みそのまま君が語りかけてくる。
どこだかで深夜の心理状態がどうたらこうたら
書かれているのを見た気がするが、
きっと今君が求めているのはそういうのじゃないだろう。
何も言わずに君の横へ寝そべる。
君は些か不服そうに身を捩るが、
起き上がったり文句を言ったりはしてこなかった。
君はまっすぐ天井を見上げている。
酷い隈。何日寝れていないんだろう。
けれどもそんなに見つめるのも踏み込むのもいけないから
僕はそっぽを向くことにした。
音が頭の中でぐるぐるしてる。
やかましくてかなわないからもっと大きな音でかき消す必要がある。
君は未だにぼんやり喋っているから、
それを聞き零さないようにした。
今日のそれはなんだか雲が変でよかった。
またお風呂場に虫がいた。
数学ってなんであんなに難しいの。
今日の水筒の中身DAKARAだった。
リサイクルショップに可愛いぬいぐるみがいたからお迎えしたい。
あそこの壁だけなんかさみしい。
新しい詩集が欲しいな。
そういうようなことを垂れ流しにしてくる。
君が見てきた、感じた日常の共有。
無口なはずの君がそれをしてくれるのが何よりも嬉しい。
毎日にプレゼントがあるみたいだ。
お互いただのシェアハウス相手。
学校が同じだったわけでも同じバ先なわけでもない。
だからこその距離。近づけば崩れる。
だから付かず離れず君の隣を死守するんだ。
いつまで経っても、君が全て打ち明けられる友達のままで。
10/20/2025, 4:37:21 PM