異雪

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・高く高く

塔のように積み重なった思い出が、小さな私を見下ろしている。
両手で抱えきれなくなったアレを私はどうすべきなのか、今の私には皆目見当もつかなかった。
せめて私もアレと同じくらい大きかったら崩すことも抱えることも出来ただろうに。
塔のように積み重なった、酷く歪で大きな思い出は、何一つ成長出来ずただ途方に暮れている私を冷ややかに見下ろしていた。

10/14/2024, 9:10:06 PM