泡藤こもん

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全身に風を浴びるのは心地が良い。
広い袖口から風が入り込んで、白いTシャツをふわりと膨らませていく。
そわりと脚の間を撫で上げられていくがくすぐったいほどでは無い。むしろ肌に張り付いた湿気を飛ばされて、爽やかな快感すらある。
このまま空高く舞い上がりたいような、それとも地に足を付けたまま空が降ってくるのを待つか。
どちらとも甲乙つけがたく、くすくすと緩めた目元。睫毛を、また風が揺らしていく。

5/14/2023, 5:43:15 PM