霜月 朔(創作)

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空を見上げて心に浮かんだこと



青い空が、何処までも高かった。
このまま、吸い込まれてしまいそうな程、
澄み渡っていた。

もしかしたら、この空は、
天国まで繋がっているのかも知れない。
そんな事を思った。
だとしたら。
天国に居る旧友から、
俺の姿が見えているのだろうか。

穢れ切った地上で、
俺は日々の生活に追われた無様な姿で、
醜く生き恥を晒し続けている、
こんな俺を、空から見下ろして、
友は俺に失望しているだろうか。

一層の事、地上にへばり付くのを辞めて、
友の元へ逝ってしまった方が、
幸せなのではないかと、思う。

空を見上げて心に浮かんだこと。
こんな俺の心情を吐露したところで、
お前には、不快なだけだろう。
だけど。
お前には知って欲しかった。

俺は、お前が思っている程、
強くはないんだ、と。

7/16/2024, 5:21:08 PM