長男の一歳のお誕生日に、南房総に出掛けた。
畑一面にポピーが咲き誇り、金魚草や他の花々と美しいコントラストを作っていた。
穏やかな春の小さな旅。
泊まったペンションの部屋で、二つ並んだベッドの間を、一歩一歩、嬉しそうに歩いて、私達の胸に飛び込んできた息子。
歩いた、歩いた!!と大喜びの私達夫婦。
それまで一、二歩歩いては転んでいたのが嘘のように、次の足が前に出てくる。
そのことが楽しくてたまらないような満面の笑みで、歩き続けた彼。
25年経った今でも、そんな光景を鮮やかに蘇らせてくれたお花畑。
心に刻まれた幸せな記憶は何年経っても色褪せることがない。
9/17/2024, 3:50:42 PM