maria

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「星空」


人々の肯定と笑顔に囲まれて

自分のこころが自信に満ちている時は

私の上には無限に青空が拡がっている。


人々の否定と侮蔑に挟まれて

自分のこころが恐怖に満ちている時は

私の上には無限に暗闇が拡がっている。


しかしそうなって初めて

私の上に 小さな小さな光が

瞬いて 星空となっていることに気づく。


人々が私の存在を賞賛しようと

人々が私の存在を否定しようと

なにも変わらず 星空はそこにある。


ゴボゴボと音を立て

眼の前の何もかもを押し流す

土砂混じりのこの世の大河の流れとやらに

何を付き合ってやる必要があろう。


私の空が 何色であったとしても

私の空が 何もかたらなくとも

私の星が たとえ見えずとも 

私の星は 静かにそこにあるではないか。



          「星空」





7/5/2023, 1:39:42 PM