「時間は、人類に与えられた平等なものだ」
という人がいる。
これは半分正解で、半分不正解だ。
1日24時間、1年365日といった時間ならば平等だ。
しかし、命に与えられた時間は、平等ではない。
平和な暮らしをしていると忘れがちだが、
そもそも人は、自分がいつ死ぬか分からない。
今日、病と戦い力尽きる人がいる。
今日、事故で命を落とす人がいる。
今日、自ら命を絶つ人がいる。
今日、産声を上げずに天へ還る子がいる。
今日、理不尽に人生を奪われる人がいる。
今日、明日……
見えない未来に怯える必要は無いだろう。
しかし、それは必ず、ある日突然やってくる。
奇跡を期待出来るほど、幸運も平等ではない。
我々に与えられた時間は、決して平等ではない。
時に残酷なほど、あっという間に過ぎていく。
時計の針を戻すように、遡ることは出来ない。
この瞬間も、刻一刻と未来が今に変わっていく。
私は、あなたは、
今日、どう生きるか?
『時計の針』
2/7/2023, 12:49:42 AM