ヨルガオ(短編小説)

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「なんかお前、匂い違くね?」

『あ、わかる?彼女が最近くれたんだよ』

『このローズの香水』

「へー、いい彼女じゃん。それ高いやつだろ?」

『そうそう。ほんとありがたいわ』

………。

《え、あいつそんなこと言ってたの?》

「…そうだけど……どした?」

あいつの彼女の〇〇。

〇〇とは幼馴染でこうしてよく話している。

《……いや…》

《確かに…前、誕生日の時香水あげたけどさ…》

「…けど?」

《………私があげたのって》

《ローズじゃなくてラベンダーの香水なんだよね》


ー香水ー

8/30/2023, 3:21:42 PM