【失われた時間】
(※性的&薬物乱用表現有り🔞💊)
ある朝、通話が来た。
「一緒に仕事休んでデートしないか?」
オレに好意を持ってしまっている
ナルシ先輩からのお誘いの電話だった。
「1日中 一緒に居ようよ」
そんなお誘いが来て
その日は出勤の日だったが
悩んだ末、前日から残っていたODの余韻と
体調不良のせいにして 仕事を休んだ。
早速ナルシ先輩のところに行き、過ごそうとしたが
ふとサイコくんのことが脳によぎって
ナルシ先輩と休むことを伝えたら
「行かせない。
家の鍵、開けとくから来て。
住所送っておく。
じゃあオレは仕事いくよ。
でも愛斗のために早退して帰ってくる。
オレの家ついたら連絡して。
絶対ナルシ先輩のところに行かないで。」
オレはナルシ先輩のお誘いをなんとかことわり、
自転車を走らせ、慣れない道成を通り、
サイコくんの家に向かった。
約1時間かけて到着し
サイコくんに到着したことを伝え、
静かに帰りを待った。
そして…
「…ただいま。
早退して帰ってきちゃったよ」
帰宅したサイコくんはオレを抱きしめた。
「待ち遠しかったよ」
それでキスをしあってそのままオレを姫抱っこし
布団に連れて行き、服を脱ぎ捨て時間を忘れて
ずっと愛し合った。
部屋は こもる熱気と熱い吐息でいっぱいになった。
ODした薬の効きめがまだ残っていたせいか
気分がふわふわしたままオレは抱かれ
記憶と意識が何度も遠のきそうになった。
「まだラリっているのか?
あまり心配させるなよ」
オレは最近強い風邪薬を現実逃避するためにODし
記憶を飛ばすクセがついてしまったのだ。
なぜODしたか、それは3日前に
好きでも無いナルシ先輩を相手にし、散々抱かれ
その記憶を消すために罪悪感でODをしたのだ。
その罪悪感でODしたのが抜けてないまま
サイコくんのところに行き、
ラリっている状態ながらも行為をした。
「…すまない」
サイコくんにはそんなこと言えるはずはなく、
ただオレは謝罪の言葉をぽつりとこぼした。
「はぁ…わかってる
いろいろ苦労しているんだよな?」
オレは何も言わずに優しく慰めてくれる
そんなサイコくんが好きだ。
「さて、続きをしようか」
これは薬のせいか?
それとも彼のせいか?
快楽に達する度に 開放感と夢見心地感に包まれた。
オレはただとても心地よかった。
「愛してる…」
「オレも…」
2人で罪悪感を忘れ
ひたすら愛に溺れた日だった。
5/13/2024, 4:05:34 PM