ー終わり、また始まるー
今日という日が終わり、また「明日」という今日が始まる。
どこかの漫画やアニメみたいに、トラックに跳ねられることも無く登校し、急に異世界に転生することなく学校で過ごす。
いじめられる訳でも無く、いじめを見た訳でも無く、誰かと入れ替わる訳でも無く。
帰り道に捨て猫を見るわけでも、誰かに会う訳でも無く、普通に帰る。
夜になって、朝を迎えて、それを繰り返す。
意味の無い日々を繰り返す。
何も変わらないし、進展もない。
起承転結など起きることは無い。
だってこれはノンフィクションなのだから。
普通、常識、当たり前、現実。
想像するものは全てフィクションなのだから
異常、非常識、奇想天外、妄想。
起きることなど無いはずのフィクションに今日もふける。
もし、ここでトラックに跳ねられて異世界に転生したら、もしここでいじめがあって自分が助けたら、もしここで自分がすごい能力を持っていることが分かったら、もしここで何者かに出会って事件に巻き込まれたら。
そんな事件が起きたら、このつまらないを詰めたような日常から抜けれるのだろうか。
空回りする日々に言い訳できるだろうか。
でもそんなものはただのフィクションである
くだらなく、平坦で、凡庸で、気だるくて、なんの面白みもない今日が
ー終わり、また始まるー
3/12/2025, 2:54:49 PM