「ねぇほら早く!こっちだよ!こっち〜!」
「意外と遠いね。昔、こんな何処まで来てたんだね〜。」
「………昔のことじゃん。それに…バレてないし。」
「…まだ怒ってるの?
でっ、でも!!あの時は、しょうがなかったじゃない…?」
「あ、ほらここの橋。覚えてるかな。大変だったよね〜。
丁度雨の日だったからさ
泥と水と…血でドロドロになりながら渡ったよね。
…それでここの水で洗ったよね。
まあ大体雨で落ちてたけど。」
「……そろそろだね。どの木か覚えてる?
私はねハッキリ覚えてるよ。あの木。
なんかメッチャ育ってる感じしない?
…栄養になってんのかな。」
「川の水で綺麗になったけど結局、
穴掘る時に汚れちゃったよね。
あ、スコップは別の木のとこだよね。
あ、ほらこれだよ。」
「………掘り返してみる…?
ハハハ冗談!そんなにおびえた顔しないでよ〜。
…見たくないに決まってるでしょ。」
「………誰にも言ってないよね?
私?言うわけないでしょ。
この話は墓まで持ってくつもりだっちゅ〜の!」
「…てかさ、そのカバン何は入ってんの?
まあ、予想はできるけどね。
だってこの場所に行こうって言ってきたのアンタだもん。
びっくりしたよ?まあ…覚悟はしてたけどね。」
「……そのごめんね。色々嘘ついて。傷つけて。
でも、しょうがなかったのもあるから
…そこは理解して欲しい。許してとは言わないからさ。」
「でも最後に言ったことは守れそうだね。
墓場まで持ってくよ。秘密だもの。」
「最期にしゃべりすぎちゃったかな。
あ、あとバレないようにしてよね〜!
アンタ正義感強いんだから自首とかもダメよ。
アンタも墓場まで持ってって。」
「まあ、こんなこと言う必要もないか。
痛いのは嫌だから。一発で終わらせてよ〜!
…アンタもね。」
3/8/2025, 11:47:56 AM