ブランコ
「私結構好きなんだぁ〜」
彼女はそう言ってブランコに乗って漕ぎ出す
僕はそれを見て、罪悪感を感じる
彼女は楽しそうに漕ぎ続けている
「ごめんね、今日は」
今日のデートはダメダメだった
僕がグダグダとして優柔不断だから思い通りにいかなかった
「いいよ、それよりも、ほらっ、隣あいてるよ~」
ブランコから彼女は僕とは対照的な様子で言う
僕はせめてもとブランコに座る
そして申し訳程度に軽く漕ぐ
「私は全然楽しかったよ」
彼女は漕ぎながら前を向いている
「でも、予約とかができてなくて。それで、」
「もう大丈夫だって」
彼女いつも僕のマイナスを打ち消してくれる
それが僕と彼女とを繋ぎ止めている関係の根本である
僕はマイナスを出し過ぎると怪物になってしまう
だからここでやめることにする
「そっか、ありがと。次からがんばるよ」
「おぉーそうそう、その意気だ。」
彼女はいつの間にか立ち漕ぎとなっている
そしてそこから飛び出す
着地
もう一言つけ足す
「一緒にいるだけで楽しいんだから。ブランコ、乗ってよかったでしょ?」
2/1/2026, 7:54:50 PM