突然チャイムが鳴って、こたつに潜り込んだ。君が恐る恐る階段をあがって、一言二言。こたつ布団1枚隔てて、体育座りでじっとしている気がする。触れられることに戸惑わなくても、覗き込み窺う少し怯えたその目は煙草に火をつける十分な理由になる。私は懐かしい曲を聞いていた。過去の自分を思い出して、色鉛筆を背の高さで並べるように。ふたりは同じ空間にいて、ささやかに笑い、一緒に眠った。朝、洗濯を頼んで家を出たけど、私の心はこたつに潜り込んだまま。
7/27/2023, 1:48:27 PM