『影絵』
昔見た影絵劇。
“パンを踏んだ娘”を思い出した。
ある高慢な娘が、お使いの途中に森の中を歩いていると、大きな水溜まりに出くわす。
娘はわがままなのでドレスを汚したくない。なので、水溜まりを越えるために、あろうことかお土産に持っていたパンを踏台にする。
すると、娘は水溜まりの中に引きずり込まれてしまうのだ。パンを踏んだまま。
細かくは覚えていないけれど、そんなお話だったと思う。引きずり込まれていく間、ずっと「パンを踏んだ娘」と不気味に連呼する歌が流れ続ける。
ひどく怖かったのを覚えている。
今思うと、あの劇が例えばアニメだったら、そこまで怖くなかったんじゃないかと思う。影絵だったからこその恐怖、というのはあったと思う。
4/19/2025, 12:22:22 PM